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ファイバー製トランクとは

ファイバー製トランクは、大正時代末期、電気絶縁体であったファイバーを利用して初代遠藤嘉吉郎(1862-1934)の援助のもと開発が進められ、昭和3年ころファイバートランクが商品化されました。昭和11年には、ベルリンオリンピックの選手団の鞄に採用され、また昭和16年には、月産15万本という生産量を誇った時代もあり、当時としては、大変ポピュラーな鞄として多くの人々に愛されたのです。現在では、このトランクケースは世界的にも希少性は高く、近年では素材の特性から搬送用のケースなどで数多く使われています。

 

ファイバー素材の特長

  • ハードな中にも素朴さ、自然の風合いをイメージさせる新感覚素材
  • 衝撃、磨耗に強く耐久性に富み、しかも軽い
  • 木材、金属、プラスチックにない特性とやさしい肌ざわり
  • 燃えにくく、しかも汚れにくい。静電気による汚れもない

耐久性、耐摩耗性、絶縁性などに優れたファイバー製トランクは、さまざまな分野で使用されてきました。戦時中、鉄などの資材の不足時には、軍需物資を搬送するケースなどにも用いられました。

 

ファイバーボード(パスコ)

木材パルプを原料とし溶解・圧縮されてできた素材です。軽量で耐久性にも優れています。

この素材は、「LINE」に使用されています。

ファイバーボードの特性

紙のようで紙にはない丈夫さ、素朴な素材感があり、他の素材にないあたたかみが感じられます。質感にこだわる方には十分満足していただけます。
抜群の衝撃強度、耐水性、耐寒性があり、さまざまな分野で使用されています。焼却時の燃焼カロリーは紙と同等で焼却灰も少なく、人体に有害な物質は発生しません。

ヴァルカナイズド・ファイバー

高純度のパルプ繊維原紙を何層にも積層し、一体処理することで生まれた個性豊かな硬質繊維ボードです

 

この素材は、「FX」「allure」「CLEW」「retro-classics」「Mellow」「FAITH」 「AS」にて使用されています。